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インフルエンザ治療のタミフルについて---熱が下がっても服用 処方医の指示に従う

平成22年2月10日掲載

質問

26才の男性。インフルエンザにかかり、オセルタミビル(商品名:タミフル)を5日分処方されました。朝晩2回の服用で、4回ほど飲んだところ、熱が下がり元気になりました。タミフルは何日間服用する必要があるのでしょうか?

回答

インフルエンザにかかった場合はタミフルなどの抗ウイルス薬が処方されます。タミフルは服用を開始して2日程度で熱が下がることが多いですが、熱が下がっても、気道分泌物(痰(たん)など)からのウイルス放出は続いており、咳やくしゃみでまわりの人にうつす危険性があります。まだ排出しているウイルス対策として、処方医の指示に従い服用を続ける必要があります。

なお、インフルエンザの症状は平均1週間程度持続すること、また体内のウイルスは感染後2~3日後にピークを迎え、急速に減少していくものの約5日後までウイルスの排泄がみられることから、タミフルの投与は5日間が妥当であると考えられています。

近年、抗菌薬や抗ウイルス薬の耐性菌(耐性ウイルス)が問題になっています。耐性菌とは、薬に対して抵抗力を持ってしまい、薬が効きにくくなった菌のことです。つまり、耐性菌にかかると、薬を使っても病気が治らなくなってしまいます。

このような耐性菌は、抗菌薬や抗ウイルス薬の乱用により発生します。集団防衛という立場からも、処方医の指示通りに、有効な薬剤を適切な量で適切な期間使用し、自分勝手に中止することがないようにしましょう。

大石順子 (社)静岡県薬剤師会・医薬品情報管理センター所長

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