3.医療用水虫薬も店頭に
平成19年6月15日掲載
水虫は、白癬菌(はくせんきん)が足の皮膚に住みついて起こる病気です。白癬菌は皮膚の表面をおおっている角層のタンパク質を栄養源としているので、足だけでなくどこにでも住みつき、場所によって頭部白癬(シラクモ)、股部白癬(インキンタムシ)、など呼ばれます。ただし水虫に似た皮膚病もあり、水虫だと思って皮膚科を受診する患者さんの2から3人に1人は水虫ではない別の病気だといわれています。
さまざまな水虫薬が市販されていますが、もともと医師の診断でしか使用できなかった作用が強い薬が一般薬として転用され、スイッチOTC薬として発売されています。
最近ではアモロルフィン、ブテナフィン、ネチコナゾール、テルビナフィン、ラノコナゾールという成分が配合され、単味製剤のためかぶれにくく、1日1回の塗布でよいというのが特徴です。
この他、角質を柔らかくして薬の浸透を助けるサリチル酸、かゆみを抑えるメントール、リドカイン、クロタミトンなどが配合されているものもあるので症状により選択しましょう。
水虫の薬には軟膏、クリーム、液などいろいろあり水虫の種類やタイプで使い分けられますが、治療の第一のポイントは「根気よく続ける」こと。第二は「広めに塗る」ことです。薬の効果は2から4週間であらわれることが多いようですが、皮膚がきれいになりかゆみがなくなっても最低1ヶ月はつづけることが大切です。
また水虫でも爪白癬や足の裏全体が厚くなって白い溝ができるような重症の角質増殖型の場合は、市販の外用薬では完治は困難で、抗真菌剤の内服が必要となるので皮膚科を受診しましょう。
静岡県薬剤師会医薬品情報管理センター
室長 大石順子