スイッチOTC薬を使いこなそう---高い効き目 用法を守って
平成21年6月4日掲載
スイッチOTC薬とは、これまでは医師の処方せんがなければ手に入らなかった医療用医薬品を、市販薬(OTC医薬品)に切り替えて(スイッチして)、薬局でも買えるようにした薬のことで、今月1日から施行された改正薬事法では、「第1類医薬品」と「第2類医薬品」に分類されています。
今までの市販薬は、効き目よりも安全性が重視されていると思われがちでしたが、スイッチOTC薬は効き目が良く、また、禁煙補助剤のようなものもスイッチされたことから、軽い症状を改善するだけではなく、病気の予防や生活の質の向上など、幅広い役目を果たすことが期待されるようになりました。
CMなどでよく聞く胃腸薬のH 2ブロッカー、筋肉痛などの痛みに用いる貼り薬や塗り薬のインドメタシンなどのほか、かぜ薬や水虫の薬など数多くの薬が市販されています。最近では、再発した口唇ヘルペスに用いられるアシクロビルなども販売されるようになっています。
これらの切れ味のよい薬は、副作用が問題になったり、重大な疾病を気づきにくくする可能性もあります。例えば、H 2ブロッカーは、胃酸を抑える作用が高いので、胃の痛みなどの症状を抑えますが、がんなどほかの消化器疾患を見過ごすおそれもあります。
スイッチOTC薬に限らず、薬を購入するときには必ず薬剤師に相談し、用量、服用時間等の使用上の注意を守って正しく服用してください。できれば、「かかりつけ薬局」を決めておくとよいでしょう。

静岡県薬剤師会 医薬品情報管理センター
所長 大石 順子